らしさ

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、法学部法律学科4年の南和希です。

私の大学生活も終わりに近づき、最近は久しぶりの友達に会う機会が増えました。残りわずかの大学生活を前に、私も含めた多くの同期がこれまでの4年間を振り返っているようです。

そしてたいていは、大学生っぽくない大学生活だったな、と言っています。
もちろん、コロナの影響は図り知れませんが、入学前はもっときらきらしたものだと思っていた大学生活が、自分で過ごしてみたらそうでもなかったということを感じている人が多いようです。

でも、「大学生らしい」大学生活って何でしょうか。

私は、大学生でしかできない生活を送ることだと思います。

その意味では、私はとても大学生らしい大学生活を送れたと思います。部活に入ることは1ミリも考えていなかった私にとって、そしてもちろんコロナに振り回されることなど想像していなかった私にとって、この4年間は想像していた学生生活でこそありませんでしたが、他に代えがたい4年間だったと思います。

4年間を振り返ると、迷いの連続でした。学部選択に始まり、資格試験に挑戦するかの選択、部活に入るかの選択、飛び級をするか部活を続けるかの選択、就活をするか大学院入試に挑戦するかの選択…

周りからみれば小さな選択に見えるのだろうと思いますが、私自身にとっては、すべてが人生に直結するもので、選び難い選択たちでした。これらの選択を、周りの大人に支えてもらいながら、最終的に今の私にたどり着けているのは奇跡だと思っています。

また、迷いだけではなく、競技や勉強を通じて、うれしかったり落ち込んだり悩んだりしたことは数え切れません。

こんなに様々なことを考えたり感じたりした4年間は、私の「大学生活」でしか得られないものだと思うので、周りがどういおうと、私にとってこの4年間はだれよりも大学生らしい大学生活だったと思います。

とはいえ、学生として、当事者として「今」を過ごしている私には、この時間の本当の価値はわからないと思います。おそらく卒業してしばらく経ってから、だんだんと学生生活での経験の価値に気づき、もう取り戻せない学生時代を振り返ることになるのではないかと想像しています。

以上は「大学生」らしい学生生活についての私の戯言ですが、これは何についてもいえると思います。例えば、「私」らしさなどです。生きていれば失敗することもありますし、自分が嫌になることも多いです。それでも、失敗をしてきたことも含めて「私」であると思いたいと思っています。この世界で、私以外に私と同じ軌跡をたどってきた人は誰一人いません。失敗したことなども含めたすべての要素が私を構成しており、そのすべてが私しか経験したことのない「私」らしさなのです。要素によっては欠点に見えることも多いですが、それはそれで私らしさですし、それも長所なのかもしれません。例えば挫折というのは、それだけをみれば失敗なのかもしれませんが、挫折をしたことがあるからこそ、落ち込んでいる人に寄り添うことができます。なので、私は私であることに自信を持っていたいなと思います。

しかし、何の努力もせず怠惰な生活を送っておきながら、それも自分らしさであると正当化することはしたくありません。やはり自分の理想像は持ち続けたいですし、自分で自信の持てる「私」らしさを持ちたいものです。そのために私が大学生活を通じて大切にしたいと思うようになったことは大きく以下の2つです。

1つ目は、迷ったら積極的な選択をするということです。合理的な理由がある場合は別として、やりたくないから、面倒くさいからという理由で消極的な選択をすることは、後から振り返ってみたときの後悔の種になると思います。やってみて後悔するのとやらずに後悔するのとでは、私は前者を選びたいと思っているので、迷ったら積極的な選択をしたいと思っています。
入学前から資格試験の勉強を始めていた私にとって、部活に入るという選択は必ずしも適当なものではありませんでした(というより、普通に考えればどう考えても選ぶべきではない選択でした)。無謀な挑戦になるのは分かりきっていたので、わざわざそんなに大変な道には進みたくないと思いつつも、どうしてもトランポリン続けたい気持ちも抑えられず、結局、やれる限りやってみようと思い入部しました。結果だけみれば、資格試験にはいまだ合格できず、競技でも目指していたレベルに到達できず、入部前に想定していた中では最悪の結果になってはしまいました。しかし、この選択をしたことについて私の中では何の後悔もありません。以前のリレー日記でも書いたように、競技を通じて、入部前には考えてもいなかった様々な経験や出会いをすることができましたし、これ以上に何かをできたかと言われれば無理だったと言えるぐらい(私のキャパが小さいせいはありますが。)、できる限りのことはしてきたつもりです(足りていない部分が多いことは認識しています。ご迷惑をおかけした方々、申し訳ありません)。もし大変だからといって入部していなければ、今ごろ「もし入部していたら今頃あの技ができていただろう」「同期や先輩、後輩と楽しい時間を過ごしていただろう」などと意味のない後悔にさいなまれていたことでしょう。全く後悔がないといえばうそになりますが、最後の学生生活を大きな後悔なく終われることは、本当に幸せです。

もう1つは、逃げることです。
積極的な選択をすることは、大概は厳しい道を選ぶことを意味します。しかし、その道が必ずしも自分に合っているとは限りません。積極的な選択をしたうえで、自分には合わない、自分の許容量を超えてしまう、というのであればやめればいいだけですし、そのような理由で逃げることは何も恥ずかしいことではありません。確かに逃げることは格好が悪いかもしれませんが、自分が壊れてしまったら本当に元も子もありません。私は今年人生最大級の挫折を経験し、かなりつらい時期がありましたが、周りに迷惑をかけまくりながら、小さな逃げを繰り返しながら、何とか今も生きています。挫折も終わってしまえば大したことでないことも多いですし、楽観的過ぎるかもしれませんが、人生100年時代、生きていれば何とかなると信じています。本当に追い詰められた時には、どれだけ周りに迷惑をかけたとしても、自分を守ることを最優先にしたいと思います。

積極的な選択と逃げることを忘れずにいれば、自分を守りつつ、自分でも自信を持てる私らしさを形成できるのではないかと思っています。今後もそのことを頭の片隅に置いて生きていきたいと思います。

長々と失礼いたしました。おそらく私の最後のリレー日記ですので、ご容赦頂ければ幸いです。

以上で今回のリレー日記とさせていただきます。4年間私に関わってくださった方々、本当にありがとうございました。この場をお借りして深く御礼申し上げます。