空間デザイン

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、理工学部システムデザイン工学科3年の井上万由です。

11月にはいり、また一段と寒くなってきました。私は冬が大好きな人間ですので、今年はどんなウィンターアクティビティをしようか、スキーやスノボもいいけど、暖炉をみながらぼーっとするのもいいな、などと到来する季節を心待ちにしております。

さて、皆さんは、空間をよりよくする要素、と聞かれるとどのようなイメージを持ちますか。そもそも、空間ってなに?よりよいって概念的すぎない?などと思われる人も多いと思います。一方、具体的なイメージを思い浮かべる方もいるでしょう。
私は現在、理工学部システムデザイン工学科にて学んでおります。システムデザインとは何か、これは明確な答えがあるわけではございません。しかし学科では、建築、制御、情報などと言った分野を通して社会のさまざまなものを体系的に「システム」化して「デザイン」しており、特に私は建築を通して空間構成について考えております。
学んでいる中で、沢山の講義ででてくる冒頭の問い。まだぼんやりとはしていますが、私は最近答えに近づいてきている気がします。
空間をより良くするために、何か大きなもの、ことを為す必要はありません。ほんの少しの工夫だけです。
例えば、日吉キャンパスの中庭と、独立館の1Fを考えてみて下さい。どちらも同じくらいの広さですが、昼休みになると、中庭はよく賑わっている一方で、独立館はどことなく寂しく感じます。
人々を観察してみると、中庭ではお昼を食べたり昼寝をしている人がいる一方で、独立館は移動中の人が多く見受けられます。どちらも同じ移動導線が重なる場所なのに、こんなにも変わってくる大きな理由は、端的にいうとベンチの有無です。これがあるかないかだけで空間で行われるアクティビティは大きく変わってくるのです。

体操部に於いても同様のことが言えるでしょう。
ほんの少しの要素で慶應義塾体育会器械体操部、という空間はよりよくなります。体操部にとって中庭のベンチのような存在はなんなのか、そんな漠然とした問いを自分に投げかけることが増えてきました。

まとまりのない文章となってしましましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。