爪を隠さない

爪を隠さない

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、理工学部 1 年の松本梨々花です。

まず最近あった驚いたことについてお話しします。それは脳科学者の中野信子さんが出版した「運のいい人」という本についてです。残念ながらまだ本の宣伝記事しか見ていないので多くは語ることができませんが「運は100%自分次第」、言い換えれば「幸運は行動の結果」とのことです。 どうやら運は偶然ではなく因果関係の上に成り立つそうです。ですので今年の冬は些細な自分の言動に最大限の注意を払ってクリスマスを迎えたいです。

さて私の今回のリレー日記のテーマは「爪を隠さない」です。ここで爪とは自分の能力を指します。このテーマで日記を書くきっかけとなったことは体操部新入部員には必須のとある心得です。それは応援です。新入部員の私にとって声援は入部時からの最大かつ最重要の課題でした。声量が小さい、レパートリーが少ない、早口などエールの要素として不足している部分が多く、さらにその欠点を指摘されたり自分で分かったりしていながらもなかなか改善には至りませんでした。なぜすぐに修正できなかったのでしょうか。それについては日記の最後に書きますが、簡単に言うと自分の軌道修正に必要な元気が足りていなかったからだと思います。

自分の習慣は直そうと思っても簡単には直らないことが多いですよね。例えば新たにスマホの利用時間制限をかけたその日に制限時間を知らせる通知が表示されても、今打ち込んでいるのは先輩への連絡だからしょうがないといってあと1分というボタンを押し、結局これをあと数回繰り返 すことになってしまったなどというのが心情的には近い事例だと思います。悪い習慣を改めるには良い習慣を始めれば良いと思うのですがそれはどのように実行したら良いのでしょうか。これが今回の本題ですが、皆さんは何か自分を変えるためのルールなどはあるでしょうか。

ここで私は爪を隠さず出してみること、つまり自分の能力をさらけ出すことを提言します。応援の方法を確立しようと決めた私はその後、体育館で声援の練習を始めました。このときに今でも重要であったと思う部分は恥ずかしさと不安に見舞われながらも発声をしてみたということです。事前に 先輩に応援の基礎は教えていただいていたので試行実験用の言葉は用意できていました。「さぁ、がんば」の「さぁ」はこのような形で言ったことなどがこれまでに無くて恥ずかしかったですし、「〇〇さん、いいね」の「いいね」を言う時は自分がその演技ができなくても良い悪いの評価を言って良いか戸惑って、一つ一つの声援に対して様々なことを考えてしまいました。しかしこのような 練習を重ねてきた今、自分では以前よりも確かに声は出せるようになった気がしています。

合唱で全員の音程を合わせるにはまずは各自が大きく声を出してチューニングするのが必要であるように、声援ができるようになるためには声を出したときの恥ずかしさや他人から欠点を指摘されるかもしれないことは承知の上でまずは大きく声を出してみることがコツではないのかと思います。能力を他人にみせることは勇気が必要だと思いますが理想と現実を肌で感じ、より良い近道を見つけることができるのではないでしょうか。簡単に見えるかもしれませんが年齢が上がるにつれ人は羞恥心が発達するので、体操部の声援をやったことのない大学生がもし私と同じ場面に出 くわしたら案外難しいと感じることも多いのではないかと思います。

最後に、先程あとでお話しすると言った私が元気を出した理由についてですがそれは怪我が完治せずなかなか動き回れない私に応援してくださった先輩方がいたからです。動き回らないと存在感が出せないと思って半ば自分へのエールを諦めていたのですが体幹トレーニングを応援してくだ さった時は本当に嬉しかったです。私のメンタルのせいかもしれませんがその時はすごく心に響いた瞬間であってこれ以降私は人のエールのための元気が少しずつ出せるようになりました。いつも技練習以外のトレーニングの時にもアドバイスをしてくださる器械女子の先輩には尊敬の念が耐えませんし、周りの小さな努力を見逃さない部の雰囲気はとても好きです。私も人の頑張りを見逃さない人になりたいと思います。

拙い文章となってしまいましたがこれで本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。