表裏一体

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、商学部1年の浦口優です。

少し前に慶同戦が終わり、今年度の試合は残り僅かとなりました。器械に関しては、残すところ部内戦のみとなります。春先から日々通し続けてきただけに、名残惜しくもありますが、冬場の練習のことを考えると楽しみでもあります。

さて、今回は体の使い方についてお話していこうかと思います。体の使い方については多くの人が悩み、日々見聞きすることも多いでしょう。私は最近、そういった多くの情報を咀嚼し、自分なりの解釈が出来たので、それを述べていこうかと思います。
私は胸椎の可動域、肩甲骨の動かし方などといった体の根本的な動かし方を日本刀に例えることが出来ると気づきました。日本刀は、炭素量が多く硬い外側の部分「皮鉄」で、炭素量の少ない柔らかい芯となる部分「芯鉄」を包み込むような構造をとっています。この構造により、日本刀は、折れず、曲がらず、よく切れるといういい所取りを実現しています。炭素を多く含む皮鉄はきわめて硬いかわりに、脆く折れやすいといった特徴があります。逆に炭素をそれほど含まない芯鉄は粘り気があり折れにくいですが、曲がりやすいといった性質を持っています。要するに、相反する性質を持つ2つの素材を組み合わせて、お互いを補完するかたちで日本刀は成り立っています。
これを人体に当てはめると、トレーニングなどで得た筋力は皮鉄、今回のテーマである体の使い方は芯鉄に当たります。筋力に頼り、出鱈目に体操をしても、体に無理な負荷が掛かったり、動き自体が上手くいかない。どんなに体の動かし方が上手く、柔軟性があっても、筋力が不足していては、出力不足に陥る。このように考えると、確かに二つの要素が組み合わさって初めて、体操は成り立っているように感じます。

ここまで、内容を踏まえてもう一度自分を振り返ってみると、やはり、自分には明らかに体の上手な使い方が不足しているように感じます。筋力然り、柔軟性然り、このようなものは一朝一夕で会得できるものではありません。だからこそ、いつか結果が出るのを待ち続け、日々怠ることなく練習に励むしかないのでしょう。

拙い文章となってしまいましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。最後までお読みいただき、ありがとうございました。