apoptosis

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、環境情報学部1年の上田乃維です。

11月に入り、冬の寒さを感じ始めておりますが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。私は、始まったばかりに感じる大学生活の1年目がもう終盤に差し掛かっているという事実に、時の流れの速さを感じております。

本日は、4年生の引退が近づき、チームメイトのカタチが新しくなるこの時期に、4年生への感謝とこれからの新チームへの期待を込めて、アポトーシスという生物学用語に擬えて今の私の気持ちを綴らせていただきたいと思います。

アポトーシス(apoptosis)とは、多細胞生物の身体を構成する細胞の死に方の一種で、個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、管理・調節された細胞の自殺。すなわちプログラムされた細胞死のこと。(Wikipwdia参照)
簡単な例としては、胎児に見られる手の水かきが体の成長とともに消えていく過程などが挙げられます。

私は、アポトーシスをOfficial髭男dismというアーティストの新曲で知り、その歌詞に引き込まれ、気づいたら、今まであまり興味のなかった生物の教科書に手が伸びていました。アポトーシスという仕組み自体は、プログラムされた細胞死であり、決してポジティブには捉えられないかもしれません。しかし、この仕組みは個体をより良い状態にするためのものであり、今回はそこに注目します。

今の4年生には、最後の瞬間まで何かをチームに残そうという意志と、4年生ならではの強さを感じます。それは、次の世代がより強く、逞しいチームになるように最後の最後まで、さまざまなことを伝え、継承してから去ってゆくという姿勢です。1~3年生はそれらを受け継ぎ、慶應義塾体育会器械体操部の新たなあり方を模索しています。OBOGの方々や日々指導してくださるコーチなど、さまざまな方々に支えられ存在するこのチームで、いままでの古き良き伝統を受け継ぐとともに、変遷しつづける混沌とした新世界の中を進むための新たな体操部のカタチを築いていきたいと考えております。

多細胞生物において癌化した細胞や異常をきたした細胞は、アポトーシスによって取り除かれ、ほとんどの腫瘍の成長は未然に防がれています。個体をより良い状態に保つためです。
体操部のあり方も似ているように感じます。部員それぞれが時代の変化に合ったルールに従い、既存のルールでも、時代に合わず負担になるものは見直し、今までになかった課題点には新たな対策を立て、どの時代にもより良い状態で存在する。これが私の一つの目標であり、体操部としての目標でもあると感じます。

最後の瞬間まで慶應の体操部に何かを残してくださる4年生と、それらを受け継ぐ新世代の部員。今の体操部は多くの課題点に向き合いながらも、世代交代を通してより強いものになりつつあると思います。そういったチームには結果もついてくると考えております。これからの体操部の大躍進に是非ともご期待ください。

私は、技術の成長だけにとらわれず、様々な面で成長していきたいと考えております。変化の激しい現代に、変化に怯えず、今出せるべき最適解を探り、より良い状態を保ち続ける。これを一つの目標とし、日々成長していきたいと思います。今後ともご指導ご鞭撻の程、宜しくお願いいたします。

拙い文章となってしまいましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。