努力家は天才に勝てないのか

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、法学部政治学科1年の釜屋有輝です。
10月に入り、未だ夏の暑さが残るものの暦の上では秋真っ盛りとなりました。秋と言えば、食欲の秋、芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋など結びつく言葉がたくさんあり、1年の中で最も過ごしやすい時期と言っても過言では無いように思います。そんな季節に見合った、穏やかで充実した生活を送りたいものです。

突然ですが、皆様、原泰之原作「キングダム」をご存じでしょうか。2006年より週刊ヤングジャンプにて連載がスタートし、今年9月には単行本66巻が発売され、未だ人気の留まることを知らない日本を代表する漫画の一つです。さらに今夏、続編映画が公開され話題となりました。私もつい先日ですが、この映画を拝見いたしました。個人的に好きなキャラクターも劇中にたくさん登場し、またそのスケールの大きさに終始感動していましたが、同時にこの映画から考えさせられることがありましたので簡単なあらすじと共に、ここに綴らせていただきます。
この映画では中華七国の内の1国、秦が中華統一の第一歩として魏を攻めたとする「蛇甘平原(だかんへいげん)の戦い」が舞台となっています。秦は総大将を麃公(ひょうこう)に仕え、対する魏は呉慶(ごけい)で迎え撃ちました。そしてこの戦いの魅力は自らの勘、将軍としての本能で戦う、言わば「本能型」の麃公と、相手の動きを読み、軍略(戦略)で戦う、「知略型」の呉慶という全く戦術の異なる将軍同士が対峙している点です。私はこの戦いを次のように捉えました。麃公が自らの勘や本能のままに動く戦の「天才」とするなら、呉慶はどうしたら勝てるかを常に考え、冷静沈着にその最善策を打ち出す「努力家」。結論から申し上げますとこの戦いは最後に両国総大将の一騎討ちとなり、麃公が呉慶を討ち、秦の勝利で幕を閉じます。まさに「天才」が勝つ瞬間。私はこの瞬間に何か切なさのようなものを感じました。どれだけ鍛錬を積んでも勝つことの出来ない相手が一定数存在するということを目の当たりにしたからです。
皆様ならどう考えるでしょうか。努力家は天才に勝てないのでしょうか。

拙い文章となってしまいましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。