勝利の味と継承

 こんにちは、本日のリレー日記を担当させていただきます、環境情報学部2年の上田乃維です。

 厳しい暑さが続き、いよいよ夏も本番に差し掛かろうとしている今日この頃、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。コロナ禍ということもあり、マスクをしながらの生活とはなりますが、あわせて熱中症にも注意を向けなければならないというのは、なかなかに辛いものです。このような状況下でも、皆様が素敵な夏をお過ごしいただけることを切に願っております。

 私は、5月29日(日)にトランポリンの東日本インカレに出場いたしました。応援してくださった皆様へ、心より御礼申し上げます。

 私はその大会で見事優勝することができました。他の選手の中断や棄権などもあったため、運が良かったという言葉で括られてしまうかもしれませんが、トランポリンは特に運が絡む競技だと思っておりますので、一つの成功体験としてこれからの糧にしていきたいと考えております。

 これまでの競技人生の中でも、何度か優勝の経験がありますが、どれもとても素敵な思い出です。日頃の練習が報われる瞬間だと思いますし、この瞬間のために頑張っているのだと改めて認識できます。表彰台の一番高いところからの景色、トロフィーの重み、他の選手や観客からの拍手など、思い返すだけでもとても幸せな気持ちになります。

 しかし今回の東日本インカレでは、今までとは一風変わった喜びがありました。それは、普段からとてもお世話になっている先輩の名前がトロフィーのペナントに書いてあったことです。それも、1本ではなく4本もかかっていました。憧れの先輩の跡を辿れたようで心底嬉しく思いました。

 その嬉しさと共に、これからの目標が一つできました。それは、先輩が残してくれた好戦績の継承です。先輩方の話を聞く限り、慶應義塾のトランポリンは今までの活動人数からだいぶ人が減ってしまい、活気がなくなってしまっているという現状だと感じております。しかし、人数が少ない今でも日頃の練習を見てアドバイスをくださるコーチや先生、OBOGの皆様の力強い支えがあり、応援してくれる同期をはじめとする部員、友達、家族がいて、とてもいい環境で練習できていると思います。

 この恵まれた環境を最大限活かし、先輩が勝ち取ってきた勝利にもう一度「慶應義塾」の名を刻み、トランポリン界に「慶應義塾」を轟かせたいと思います。先日の伊保内のリレー日記はお読みになりましたでしょうか。そこでは、慶應の器械体操部の復活とそこまでのプロセスが鮮明に謳われていましたが、器械体操だけでなくトランポリンも一緒に、慶應の体操部として再起していきたいと思います。

 最後になりますが、この場をお借りして、改めて日頃の先輩、先生方への感謝を述べさせていただきます。私たち体操部は日頃の皆様の応援に支えられて成り立っております。本当にありがとうございます。今の私たちにできる一番の恩返しは、結果を残し、体操部でいかに成長できたのかを見ていただくことであると考えております。これからの私たちの活躍に是非ともご期待ください。

 拙い文章となってしまいましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。