目標

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、文学部1年の八木滉大です。

3月も下旬となり、暖かい日が増えて春を感じています。いよいよ次の試合に向けた練習が本格的になっていくので気を引き締めて頑張ります。緊急事態宣言を受け週3日だった練習も、週5日にすることが認められ、練習時間も次第に確保できつつあります。

さて、今回は春になったということで新年度の私の体操の目標について書かせていただきます。それは一言で言いますと「基礎固め」です。かなり曖昧な表現ですが、これは私の体操部に入る決定打となった夢の技たちに挑戦することに大きく関わっています。例えば、跳馬の前方3回宙返りにあたるローチェと、それに半分ひねりを加えたドラグレスクという技も目標の一つです。特にこの技は、私が中学生の頃初めて映像を見た時から魅了され、中学高校と合わせた6年間の目標でもありました。

しかし、こうして私が未だに夢の技であると言っている様に、練習するどころか1度も挑戦することなく今まで来ています。トランポリンの入った跳躍板でローチェを一度だけ試みたこともありましたが、それっきりでした。

そもそも私は2回宙返りである転回前宙の技術が足りていませんでした。この経験から、足元を疎かにしていてはどんなに突き進もうとしても、どこかで頭打ちになると実感し、高校の部活動の中ではいつしか諦めていました。それはドラグレスクを跳ぶための基礎の基礎である転回前宙、さらに良い転回前宙を跳ぶための転回跳びを改善していく時間が無かったからです。

そして、大学で再び体操を始めることができた私にはチャンスが生まれました。そうは言っても、私のレベルの選手では4年で大技ができるようになる可能性はかなり低いです。加えて私には他にも挙げればキリがないほど挑戦したい技が多くあり、達成することの出来ない技も多く残ってしまうでしょう。

しかし、私はこの慶應義塾器械体操部なら、可能性を高めることができると今では実感しています。それは、大技だけでなく体操そのものの上達に必要な基本的な技術を、技以前の体の使い方から丁寧に教えてくださる先生や先輩方がいるからです。そのような素晴らしい指導の下、伸びしろのある選手となり、自身の目標だけでなく、チームに貢献するためにも「基礎固め」を目標に新年度も頑張っていきたいと思います。

拙い文章となってしまいましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。