チャンスは平等

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、文学部3年の小澤智也です。

先日行われた東日本学生体操競技グループ選手権大会にて、器械男子は団体優勝という誇らしい結果を残しましたが、私個人としては後半ミスが続き、嬉しさと悔しさが交わるもどかしい心境を経験しました。今週末には国民スポーツ大会茨城県予選会が控えているので、グループでの悔しさを晴らして良い結果を報告できればと思っております。

今回は、思考についてお話ししたいと思います。以前にもお話した通り、私は感情の起伏が激しく、ネガティブな思考に陥りがちです。競技者としていかがなものかとは思いますが、先日の試合でもまだ試合が終わっていないにも関わらず、失敗した箇所のことを考えてしまいました。頭では切り替えて次の演技のことを考えなければいけないと分かっているのに、頭の片隅に悪いイメージがこびりついてしまう状態です。試合が終わって振りかえってみると、怪我をしていて練習が積めていなかったのだから失敗しても仕方がない、と思っていた自分がいました。まだ起こっていないことに対して、こうなるだろうと決めつけて半ば諦めていたのです。

当然ながら失敗しようと思って演技をする選手はいません。しかし、失敗するだろう、と思っていては自分から負け戦に持ち込んでいることに他なりません。反対に成功するだろう、と思っても失敗することはありますが、そう思わないことには成功することはないでしょう。

すごく当たり前なことを書いてしまいましたが、要は起こってもいないことを心配するだけ損だということです。むしろ起こっていないことに対して、こうなったらいいな、どうせできるでしょ、くらいのマインドで取り組んだ方が案外成功したりします。今週末の国スポ予選には全日本選手権に出場した選手も参加するため、県の代表になることは簡単なことではありませんが、なにせまだ試合が始まってすらいないので、気持ちよく演技して入れたらいいな、くらいの気持ちで試合に臨みたいと思います。誰にだってチャンスは巡る、チャンスは平等なのですから。

拙い文章となってしまいましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。

近況

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、商学部2年の稲垣香花です。

本日はゴールデンウィーク最終日とのことですが、皆さまどのように過ごされたのでしょうか。器械女子の最終日はマネージャーの2人が体験に来てくれました。現時点での入部は1人だけですが、体験に来てくれている子が何人かいるので一安心です。私自身体育会としては3年になったということで、少しは頼ってもいいかなと思われるような人間になりたいものです。

先日、東日本グループ選手権大会が行われ、男女ともに東日本インカレへの出場権を獲得できました。器械女子としては、2人揃って大過失のない演技を行えました。
自分の演技の中で最も印象に残っているのは平均台です。昨年までは自分の順番になると落ち着きがなくなり、演技中も足が小刻みに震えるように感じるほど緊張していました。しかし、今回は試合の1ヶ月前から通し練習をしていたおかげか、かなり落ち着いて演技することができました。これは試合の練習を計画立てて、前々から練習していたジュニアの頃の感覚と似てるように感じました。

今回のように前々から計画を練って着実に準備をしておくことで精神的にかなり落ち着いて物事に取り組めることを改めて身をもって学べる機会となりました。今月末は東日本インカレに出場しますが、自己ベストを出せるよう頑張っていきたいと思います。

拙い文章となってしまいましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。

ロッククライミング

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、薬学部薬科学科4年の西尾颯馬です。

先日、今年度初の大会に参加いたしました。そこで慶應は団体優勝という輝かしい成績を残した一方で、個人組の私は5種目で失敗をしてしまいました。
精神的安定が取り柄の私ですが、後半の種目に進むにつれて心の牙城が崩れていく音が聞こえました。最終種目、跳馬の前に励ましてくれたのはデビュー戦、1年生の子でした。
「これ成功したら夜パーティーしましょう」
試合終了後は、吉田君に言いつけられたならば、いくらでもお菓子を買うことを決意いたしました。これほど複雑な気持ちで臨んだパーティーは人生初でした。
そんな茶番のおかげもあってか、もやもやとした感情は一夜にして晴れ、すっきりとした気持ちで皆を応援出来ました。
この大会を通して、改めて体操を楽しもうという気持ちが強くなったように思います。
誰に言われてやっているわけでもなく、“楽しい”で始めたものなのに苦しめられるというのは考えもの。上手くなりたい気持ちがモチベーションになるなら良いですが、かえって首を絞めているならおかしな状況だと思います。特に世間では「苦しいことに耐えること」が美徳とされている風潮があります。たしかに、高い目標を掲げれば高い壁が出てくるのは当然です。ですが、これも“楽しく”越えていきたい。
過度な自己検閲によって自分を追い詰めていないか。
もっと工夫できる点はないか。

ラストイヤーなので原点に立ち返って思いっきり楽しもうと思います。

拙い文章となりましたが、これで本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。

入部の決め手は何ですか

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、商学部4年の永野祐里です。最近同期がリレー日記で書いている通り、遂に最高学年になりました。

4月になり、新入生が続々と体験や入部をしてくれるようになりました。初々しい新入生が見学・体験で目を輝かせてくれたり、入部しました!と報告してくれたりする姿を見ていると、嬉しいと共に自分が入部した当時を思い出しました。今回は自分自身の入部の決め手についてお話しようと思います。

私はよく、体操・トランポリンを全くしたことがないのにわざわざ選手として入部したのはなぜか、と聞かれることがあります。新歓で体操部のことを知ったから入部したのか、と聞かれることもありますが、私が1年生の頃はコロナ禍で対面新歓はありませんでしたし、遊ぶ気満々だった私は入学時に送られてきた冊子の部活の部分に目を向けたことも新歓のYoutubeを見ようと思ったこともありませんでした。

器械体操部の存在を知ったのは、おそらく初めてのリレー日記でも書いたと思うのですが、サークルの友人が教えてくれた1年の秋でした。そもそも何故そんな話になったのかというと、トランポリンの授業を履修したいと思い春秋共に履修申告したのに2回とも抽選に落ちてしまった、という話をしたことがきっかけでした。その話を聞いた友人が器械体操部について教えてくれ、興味を抱いた私は体験してみたいと思い、連絡させてもらいました。正直、その時はあまり入部する気はなく、大学生活がパッとしないから新しい世界をちょっと見てみようかな、ぐらいの気持ちでした。むしろ、皆経験者で女子も殆どいないみたいだから入れない、とすら思っていました。

しかし、体験に行かせていただいた時にその考えはすっかりなくなりました。競技が楽しかったのは勿論ですが、先輩方が気さくに話しかけてくれ、器械体操部について丁寧に教えてくれたので、入部してみたいな、と感じるようになりました。そう感じた後も、勉強との両立や所属していたサークルとの関係で、入部を決意するまで時間がかかりましたが、躊躇っていた私に入部を決意させたのは、体操部の雰囲気でした。互いに声をかけ合ったり、誰かが成功したら盛り上がったりする姿や、男女学年コミュニティ関係なく和気藹々と、しかし真剣に取り組んでいる姿に大変心惹かれました。私が中高時代に所属していた部活では、縦横の繋がりも薄く、また真剣に取り組んでいる人もいれば所謂幽霊部員もいたので、体操部の雰囲気はとても新鮮でした。

勿論入部してから今まで辛い事も沢山あり、同期とも何度も何度もぶつかり合い、辞めたいと思った事も実際に同期にもう辞めてやると叫んだ事もありました(同期の皆、迷惑をかけてごめんなさい)。それでも体操部に居続けているのは、初めて体操部に出会った時からずっと、心の奥底から体操部に惹かれ、心の奥底から体操部の人達が好きだからだと思います。初めて体操部に出会った時に、体操部が好きだと思わせてくれた先輩方や先生方、同期に感謝すると同時に、これから仲間になる新入生にも同じように体操部を好きになってもらえるよう、最高学年として頑張りたいと思います。色々と面倒臭い私ですが、皆様最後まで宜しくお願いいたします。

拙い文章となりましたが、これで本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。

4年生として

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、商学部4年の佐伯雅斗です。

 

新年度もはじまり早くも1ヶ月が経とうとしており、学生生活の終わりが少しずつ迫ってきているなと感じております。

 

新年度ということで、新入部員が続々と入部してきてくれており、嬉しく感じております。しかし、それと同時に4年生としてのあるべき姿を見せられているかと不安になることも増えてきました。個人的な偏見ですが、体育会の4年生というととても厳しく、威厳があり近づき難い存在をイメージしますが、現在の私は真反対の性格をしていると思います。部活に限らず注意することが苦手で、いつもどう伝えようかと頭を悩ませています。ただ、就職活動をしていく中で自分は自分であり、理想に向けて自分を変えていくことが全てではないのだと感じ、最近では自分なりのやり方で頑張ってみようと考えています。しかし、そんな私に後輩が着いていきたいと思ってもらえるか不安ではありますが、自分なりのやり方で試行錯誤しながら頑張ろうと思います。

 

拙い文章となりましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。

ノマド

 皆様こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、商学部4年の浦口優です。

 私事ですが、先日風邪を引きました。最初は発熱し、その後無事熱が引いたと思ったのも束の間、声が全く出なくなりました。幸い体調自体は問題なかったので、部活で練習はしていたのですが、残念な事に人とのコミュニケーションが全く取れません。練習中、平行棒の上でタンマが欲しくてジタバタしていた哀れな私は、さながら52ヘルツのクジラのようでした。

 よく人のコミュニケーションはノンバーバルコミュニケーション、つまりは言語を介さない情報が9割を占めると言いますが、非常に疑わしいものです。きっとそれは、言語を介する1割の上に成り立つ理論であって、肝心な言語を介した内容が土台になければ顕在することは叶わないのでは?と今回の経験を通して個人的に思いました。思ったことはちゃんと言葉にしましょう。大切です。

 

 皆様は幼い頃に頃から真っ直ぐに信じ続け、習慣化していることはありますか?
 「テレビを近くで観てはいけない」であったり、「トイレには神様がいて綺麗にすると別嬪さんになれる」であったり、幼い頃から体に染み付いていることは人それぞれいろいろなものがあるのかなと思います。それが私の場合は「体操のイメージは一人称視点ですべき」でした。

 きっかけは鮮明ではありませんが、おそらくテレビで内村選手の特集みたいなものを観ていた時だと思います。この「内村選手がイメージトレーニングを一人称視点でしていること」は体操界では有名な話ですが、当時の幼い私も影響を受けて、それから常に一人称視点でイメージすることが正義だと思い込んで生きていました。

 ところが最近変化がありました。いつものように鉄棒の下りを怖がってた時に、側から見たら飛び出す方向さえ定まってれば絶対安全では?とふと思いました。そこからは簡単で、一人称で難しいことはごちゃごちゃ考えずに、三人称視点で自分が斜め上に飛び出ることをイメージしながら下りを掛けたらすんなり上手くいくようになりました。軌道に乗った私は、同じく普段は中々掛からない平行棒の下りも同様に行ったところやはりすんなりできました。

 ここで起きたことを簡単に言えば、一人称で考えるからこそ得られる怖くなる要因を含めた膨大な量の情報を捨てて、三人称視点でごく僅かな情報量で技を行っているだけなのかなと思います。これはつまり、余計な情報を捨てて技を実施したら上手くいったということですが、きっかけは幼い頃から信じていた「技のイメージは一人称視点で行わなければいけない」という固定概念に疑問を提起したことにあります。

 すなわち、私にとって内村航平は成功例サンプル1であって、絶対的な唯一の正解ではなかったのです。

 

 今週末にも東グループが控えておりますが、ラストイヤー、批判的思考を大事に走り抜けたいと思います。
 拙い文章となりましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。

最近燃えてきたって話

 皆様こんにちは、本日のリレー日記を担当させていただきます、環境情報学部4年の上田乃維です。新学期が始まり、とうとう私も4年生となってしまいました。長かったような短かったような学生生活も終わりを迎えようとしていると考えると、少しハッとさせられます。

 4年生ともなると、残りの競技生活も少なくなり、引退へのカウントダウンが刻一刻と迫っております。これまでの競技人生を改めて数え直したら、小学5年生の秋からトランポリンを始めた私は、引退の時には11年トランポリンを続けたことになります。

 11年という期間は、22歳の私にとって、人生のちょうど半分になります。人生の半分をトランポリンと共に過ごしてきたと考えると、いろいろと思い出が蘇ってきます。

 最近は、自分の引退が近づき、最後にはこの構成をやりたい、この技をやりたいという目標の解像度が上がり、日々やるべきことが固まってきました。そうして目標までの逆算がかなり現実味を帯びてきて、自分の最大限の努力ではこの辺りまでいけるんじゃないかという希望を抱けるようになりました。ラストスパートのエンジンが少しづつかかってきているような気がしていて、これまでの人生の挑戦の際に感じた、いける気がするという根拠のない自信に包まれてるような不思議な感覚です。それを感じて、最近ちょっと燃えてきていると思っています。

 4年生となり、時間的にも心身的にも生まれてきたこの余力を、残り少しの競技人生に全力投球して、最後まで最大限トランポリンという競技を楽しみたいと思います。

 これまでの学生生活も密度の濃い充実した生活を送ってきましたが、最後の一年は特に、一生の思い出に残るような深みのある経験を重ねていけたらと思います。

 拙い文章となりましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読いただきありがとうございました。最後の1年間も、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

僕の理想の体操部

皆様こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、法学部政治学科4年の伊保内啓佑です。
ついに4年生になってしまいました。あと1年しか無いのは寂しくて仕方ありませんが、最近は部活と就活が本当に楽しく、毎日充実した生活を送らせていただいております。

前回松本から「最近1番感動したこと」という質問をもらいましたので、初めにこちらに回答していこうと思います。最近1番感動したことは、気付いたら自分の「理想の体操部」がほとんど実現できていたことです。私は入部当初から思い描いていた理想の部の姿がありました。これといって明確なものではないのですが、沢山の部員がいて、競技力も高く、それぞれが熱意を持って部に参画し、休日には多くの先輩方が体育館にお越しくださり、といった具合に。私が塾高に入学した2018年頃の記憶が、強烈に脳に焼き付いていました。それを踏まえ、ここ最近を振り返ってみると、部員は30人程度まで増え、75点以上取れる選手も出てきて、全員が熱い想いを持ち、土日には10名もの先輩方が来てくださるようになりました。本当に「有難い」ことです。有難いどころか、数年前までは有得なかった話だと思います。応援してくださっている皆様の声、本当に支えになります。この場を借りて、皆様に厚く御礼申し上げます。

この気付きを通じて、夢を実現するにあたっては「夢を忘れること」が大事だと思いました。というのも、私は主将在任期間中常に理想の部を実現しようとしてきたわけではございません。どちらかというと、自分が「楽しい」と思う方向に進んできただけです。考えに考え抜いて体操をした方が楽しい、仲間と喜びも悔しみも分かち合い、時にぶつかった方が楽しい、全員で部を創った方が楽しい、色んな先輩方と飲みに行った方が楽しい、ただそれだけでした。ただ楽しいことをしていただけだったために、夢に向かって頑張ったという感覚は、あまりありません。むしろ、頑張っていると思っている時点で、それは夢では無いのかな、とも思いました。そうやって自分の気の向くままに進んでいった先で、きっと夢は叶うのかもしれないと、そう感じました。

何はともあれ、私たち器械男子は未だこれといった戦績を残せていません。ですので引き続き実直に直向きに練習し、全日本インカレ優勝へ向け全力で突き進んで参りたいと思います。
拙い文章となりましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。